Souvenir de l'avenir

AI研究関連や創作活動に関する話をします。

スクエニ安藤武博セミナー in enish

昨日は株式会社enishにスクウェア・エニックスの安藤武博さんのセミナーを受けに行きました。

 

今回のセミナーはかなりビジネス寄りで、利益を出すためにどのようにすればいいのかといった話をされていました。

 

今回のテーマは

α-β=n

という式でした。

αはゲームの価値、βはそのゲームの開発にかかるお金、nは利益という式になってます。

このnを出来るだけ大きくするにはどうすればいいのかというのが今日のお話の核です。

 

βは主に人月となっていてこれは定量化することが可能であり、ここをしっかりと見積もることが重要とのことでした。この「人月」はいうのは一人が一月働くのにかかる費用のことで、ここでいう人月には、給料の他に光熱費や機材費、地代なども含まれます。

例えば、他の会社に発注などをする際に、正しい人月で取引先の会社が見積もりを出しているのかなどを、相手会社のメンバーのキャリア(以前に作ったゲームとそこでの役割)などを参考にするとよいという具体的な人月の見積もり方というのを教わりました。

 

更に、αの部分を高めるには、ゲームを面白くすることや新しい体験をプレイヤーに与えること、かっこいいことなど非常に色々な方法があるが、それがなくても売れることもあり、αは定量化することは不可能である。そして、このようなビジネスモデルは他の業界にはなく、ゲーム業界がとても特殊な環境にあるため、我々は非常に辛い仕事をしていると言っておりました。しかし、αが莫大になることもあり、それを目指すことが重要で、だからこと一番を目指さなくてはならないというのがゲームビジネスをする上で重要なことだということです。

 

ここ最近、非常にビジネスとしてのゲーム開発を知る機会があり、ただ面白いものを作ればいいわけではないんだなと痛感しているわけですが、「鈴木爆発」といった所謂バカゲーと呼ばれるゲームを作っていた開発者もここまで考えているのだなと非常に驚かされました。(そのようなものを作っていたからこそビジネスの重要性が見に染みていたのかもしれませんが…)

 

その後の懇親会ではドリコムの方などと話をさせてもらい、非常に貴重な体験となりました。「イース」開発者とよく呼ばれる岩崎啓眞さんもいましたが話すことはできませんでした。積極的に行かなきゃ駄目だな~。

 

重鎮とも話ができるように頑張ろう!!